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メッキの極意・やり方と装置について【ジュエリー】

こんにちは!

ジュエリー職人のクリエイターT(@Creator_Tweet)です。プロフィールはこちら

「ジュエリー製作でのメッキのやり方、メッキ液の作り方や管理方法について知りたいな」
「結局、自分でやった方が良いの?お店で頼んだ方が良い?」

といった方に向けてお伝えしていきます。
会社員時代にメッキをやったり、メッキ液の管理をやっていたので現場の実際や機微となります。

本記事の内容

●メッキ装置とやり方等の順で書いていきます
●僕と師匠とで昔作った、概要資料のPDFを置いていきます
●大量にやる場合は自分でやる方が安上がりかも、けど少量の場合はお店に頼んだ方がよいかも

それでは順を追って説明していきます。

メッキ装置関連の概要

ジュエリーのメッキ装置とやり方

概要

▼こちらは上記と同じ綺麗に印刷できるPDF
plating


●上記で紹介している装置は、自前で用意する方法になります。
⊕・⊖の先が書いていませんが、交流を直流にする装置の「整流器」を使います。
整流器は脱脂とメッキ時に使います、整流器については後述します。

●一度に何個もやる場合や大物のティアラとかやる時はこんくらいの規模じゃないと厳しいかもしれません。
個人でやる場合や一度にやるのが少量の場合、メッキ装置・メッキ液を買っちゃった方が早いと思います。
上記のはメッキ液のビーカーも横幅30cmくらいあります。

●両装置とも接点をステンレスにしてIHクッキングヒーターで温めます。

整流器について

出展: https://ja.aliexpress.com/i/32788642686.html

▲イメージはこんな感じなのですが、上記のは200Vなので一般的な日本向けじゃないですね。
田邊研電さんあたりに相談するとなんとかなる気がします。
前の会社では、ほとんどの設備や超巨大キャスト装置一式なんてのを田邊さんで買ってました。
株式会社 田邊研電
https://www.tanabekenden.co.jp/j/products-index.html

もしくは、鉄道模型のコントローラーも要は整流器なので使えるのでは!?となってますが試してません。

メッキ液について

引用:nozawa

▲シーフォースさんには無かったっぽいんですが、一流ブランドでも使われてて通用するのがこちら。
あと一応作り方が書いてありますが、メッキ液も作らないで買った方が仕上がりが良いと思います。
電解脱脂は水道水でもOKですが、メッキ液に水を足す場合は純水を足します。

出展:シーフォース

▲⊖のところに書いてある引っかけるやつなのですが、こういうのです。
これの先端のがゴムのコーティングがかかっちゃってる場合は外したり、やりやすいように範囲を広げておくのもよいと思います。

▼メッキ液のチタン関連はこちら
https://www.tools-shop.net/shopbrand/f-texture7/

ビーカーはお好みのサイズなのですが、化学用品のお店に頼む感じになります。
すんません、ちょっと調べがつきませんでした。
小さめのだったらモノタロウがおすすめ!

メッキの流れとやり方

流れ

ジュエリーのメッキの流れ

▼こちらは上記と同じ綺麗に印刷できるPDF
plating2

やり方

メッキの種類によって変わってくると思うのですが、ロジウムをやっていました。
その大まかな手順となりますが、だいたい一緒だと思います。

●脱脂とメッキ時に整流器を使い、いずれも電流を0からスタートです
●脱脂時は強めに電流を流してもOK、脱脂もメッキも、銅線でからげてる(くくってる)とこが傷がつかない様にゆっくりまわし、対流を作る感じで行います。
10V  40秒~50秒くらい。
●脱脂後は一切手を触れちゃだめです(油が付く為)
●実際としては脱脂後に水道水で洗って、まんまメッキしてました(水道水の後、純水で洗った方が良いと思います)
●メッキ時は整流器の針があまり動かない、だいたい2~3Aくらいで20~30秒、大きさによって強くかけます。
●あまりメッキ時に電流を流し過ぎると、線のあった場所が黒くメッキ染みができます。
線の位置を変えて、そのまままた脱脂してメッキしちゃえばいけちゃうことが多いです。
●長い時間やったり、温度が上がってないと全体的に黒っぽくなることがあります。

補足

●検品で【ゴマす】やら【す】でひっかかるのは、このメッキの段階でのメッキ染み(部分的に黒くなる)を防ぐ為でもあります。
●有機的な石は酸性のメッキ液にやられるのでまず無理です。(パール、トルコ石、さんごとか)エメラルドとかブラックダイヤとかダメなのは結構あります。
ペリドットだめなんだけど、やってみると意外と大丈夫だったり。色々ですね。笑
●リフォーム品とかでダイヤの裏側の油や汚れがとれてないと、ダイヤ自体が黒っぽくなったりすることがあります。
メッキ前にラッカーシンナーで綺麗にしておいた方が良いです。
なっちゃったらラッカーシンナーを含ました綿棒や爪楊枝で頑張るか、綿棒をかましたリューターで磨いて頑張ったり。

脱脂やメッキの時間は、微妙に変わってくる場合があるので色々試してみてください。
メッキしてもらったのを白粉をつけたバフで落としてみて、
厚みを体感や時間で覚えておき、自分でやった時との違いを見てみると検証できると思います!

ってかシーフォースさんが良い動画だしててくれました!
https://www.youtube.com/watch?v=mraH1Xgi7g8

メッキ液を綺麗にする

一番上の資料のとこに書いてある感じの通り、
炭素を入れて汚れを吸着させ、ろ過して綺麗にするイメージです。
真っ黒になるのでびっくりするかも、結構時間がかかります。

使用頻度によるのですが、半年から最低でも1年に一回は綺麗にした方が良いかもって感じですね。

さぁ、余談の時間ですよ!

マスキングはこれ

メッキをかけたくない部分はマスキングをします。

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▲このマスク液は電解脱脂の時にとれないのでおすすめです。
上記のリンク、楽天にあります。

どうでも良いけど、
マスキングメッキを、塗るメッキとか通例として呼んでます。

コスパやマスキングの外しやすさを重視する場合

工程として
1. 電解脱脂後に水分をエアなどで飛ばし、手を触れないように乾燥させる(ティッシュOK)
2. 100円均一などで売っている水性のペンキを塗ります
3. 乾燥
4. メッキをする
5. ラッカーシンナーで洗浄、すぐマスキング落とせます

しかし油性のペンキとかでも電解脱脂の時、ペンキが剥がれます。
なので電解脱脂のあと塗るために乾燥させないといけません、その点が注意です。
ハープのマスキング液はしっかりしてるんだけと、しっかり食い込んじゃうのが厄介な場合があります。
パヴェのやつなど。

このやり方の良いところは、サクッとマスキングがとれるところ。

サクッと引っかけるやつをコーティングする時に便利

▲逆に傷付かない様にひっかけをコーティングしたいなってときは、このようなゴムチューブを通してササッと火であぶるとぴったりコーティングされるので便利です。

漬け込んでコーティングするタイプもありますが、こちらがお手軽かなって思います。

さいごに

ちなみにフリーランスとなった今、メッキ液の管理もあるし、自分でやらないでお店にだしています。笑
もうね、この記事を根底から覆すという🐵

それでは、ご参考になったら嬉しいです!

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