こんにちは、ジュエリー職人のT(@Creator_Tweet)です!プロフィールはこちら
抜けなくなったらアウトだからです!
また、
「超硬の指輪、タングステンのリングがぬけなくなった!」
といった方に向けてガイダンス的に書いていきます。
抜けなくなった場合、かなり険しい道になると思います。
それでも買うぞってときは、何かあったとき指を切断覚悟ぐらいのヤバさを思っていた方が良いです。(実際は絶対あってはならないけれど、そのぐらい硬い材質ということです。)
指が腫れ始めたらすぐ抜くことですが、指を怪我したり病気で腫れた場合、急速に腫れたりします。
また長年つけっぱなしにすると抜けなくなったりして、医療機関で受診する時などに外せなくて大変です。
超硬の指輪が抜けなくなった場合
貴重な体験談なので引用させていただきます。
先程病院へ行き
かなりの激痛でしたが
スレ傷程度で
何とか取って頂けました!!取って頂いたのが
女性の看護婦の方だったのですが
自分ではどうしても
痛いからって
「途中でやめてしまったり
消防の方も
痛がってるのをみて
途中でやめたんでしょうね。
これは痛がってても
無理にいくしかない」と
言われて
新聞などをくくる糸で
取って頂きました!!!本当に不安で不安で
仕方なく
どこに電話しても
対応が「無理」の一言で
不安が凄く投稿したのですが
投稿して良かったです!!!凄く心強くて
ただただ感謝の一言です!!有難う御座いました!!!!
出展:教えてgoo
▲病院に行ってなんとかとっていただいたようです。
2.指輪を切断する
指輪をとる
石鹸水などでぬるぬるにしてとるのが一番良いパターンなのですが、
あとは糸でとる方法など▼
紐・デンタルフロスでとる方法
https://youtu.be/CSq_7e6DJMg
なんとか頑張るか、上記のように病院で頑張ってとれるかどうか。汗
超硬(タングステン)の指輪を切断する
http://seizougenba.com/node/1929
▲実験的に検証している歯科医の方もいますが、専門外的過ぎて普通は歯科医の方はやっていません。
・消防署で一番切れる刃が超硬の刃のものが大半だと思うので切れません。
・ジュエリーの修理をやっているところや、ジュエリー職人のプロでも切ったことがない人がほとんどだと思うので断られてしまう可能性は高いと思います。
ダイヤモンド系ならなんとかなるかも
硬度で行くとダイヤモンド系とかじゃないと歯が立たないと思うので、
上記の歯科医の方の実験の様に、ダイヤモンドポイントでいけば何とかなりそう。
ダイヤモンドポイントで切るというより削っていく感覚です。
▼こんなのをリューターに噛まして削るイメージ
切れますかと聞いてもほとんど無理だと思うので、ダイヤモンドポイントで削り切るなどの打診をして、どこかが引き受けてくれるかどうか。
注意事項・想定されること
・熱がでるので水をくべながらやらないといけないかも(火傷が気になる)
・長時間やると絶対すべる局面があるので、指をガードするもの
・普通は一か所切れば変形させられるけど、無理なので天地の二か所切って外すことになる
ほんとにやってくれる人はいない可能性が高いので、その際、自分でやる選択肢も出てくると思うので書いておきました。
リューターについては、とにかく回ればよいので安価なものでも大丈夫です。
やってくれる方が現れた場合、やってくれるだけでありがたい事なので最大限の敬意をはらってください。
販売側も知らないのかも
最近、超硬の指輪(タングステンがメイン素材)が売られているのが目立つようになり、売られる際に危険性の記載が一切ないので怒りさえ覚えます。
こんなに危険なのにです。
売りっぱなしで、後のことを消費者の事を考えなさすぎだと思います。
もし取れなくなったら、一切の責任を引き受け、指輪の切断を行う事業所をアナンスしていたら販売はアリだと思います。
そのぐらいのレベルです。
結論
僕個人の意見としてですが、
とれなくなったら、こんなにヤバいことになるんだから買っちゃダメ。
新しい技術革新も好きだし、新しい事に否定的から入るのは嫌です。
営業妨害もしたくありませんが、ダメなものはダメだと思います。
僕は普段、身に着けるジュエリーを作るということにおいて、
ひっかかりがあってケガをしない様に、角張って痛くない様、作ることに注意して作っています。
人を傷つけることがあってはならないのです。
さいごに
他にも地金で奇をてらったジュエリーはアフターケアがやっかいなので注意が必要です。
何百年続く企業なんてめったにないんだから、自分の会社がもし無くなったことを考えると、僕だったら一般的な地金を扱うのになーって印象です。
何かあった時、購入された方が困ってしまいます。
売りっぱなしで、後は知らないはダメです。
という訳で、ご参考になったら嬉しいです!