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地金には色々な特性があるのですが、アクセサリー・ジュエリーを作りをするとき必要になってくる「しろ」についてお伝えしたいと思います。
今回は切りしろ・のこ引きしろについてです。
地金加工で重要な「しろ」
あるものを作りたいとなった時、その分だけ地金を用意するとうまくいきません。
無駄にはなってしまうけれど、加工に必要な余白を考えておかなくてはなりません。
アクセサリー作りで必要になってきそうなのは、
●ヤスリしろ
●切りしろ・のこ引きしろ
その中の切りしろ・のこ引きしろについてです。
希望の形があるとき
▲このような丸いパーツがほしいとします。
余分に削る部分とか想定がつくとは思いますが、綺麗に切る為の余分が必要になってきます。
ヤスリがけやのこ引きでなど地金加工で目が行きがちなのは、利き手に持っている道具の方です。
しかし、しっかり固定する意識が地金加工において非常に重要になってきます。
きちんと押さえてブレを無すことによって、正確に加工することができます。
だから空中で削るとか良くないですね。
▲このように余分を用意します。
のこ引きの場合は指で押さえられるくらいの余分な地金を計算しておきます。
▲しっかりと押さえる、のこ引きしろ。
この時けがき線(丸い印)を目印に切っていくのですが、必ず板の反対側を想定して切らなければなりません。
のこ引き後はのこの跡がつくので必ずヤスリかけをします。
ですので、板の反対側の方が大きい円になるように、のこを少し斜めにする様にきっていき削りしろを確保します。
これをピッタリ垂直に切る、内側に食い込むように切ってしまうと上面のけがきより反対側のが小さくなってしまいますので注意です。
地金加工は余分がいる
手作りの一品物とか作るとよくわかると思うのですが、かなり余分な地金やロスがあります。
というのは今回話した通り、切しろが必要だったり、形を抽出するのに余分な地金が必要になるからですね。
発注側の財務担当者はこの辺理解しといてもらいたいとこですね。
なんでこんな地金がかかるんですかとかのやつ。
ロストワックス法だとヘリといって鋳造の際にもってかれる地金もあったり色々あります。
その点についても今度お話します!
さいごに
切るときは、押さえるとヤスリがけがセットになってるのでその分を見越した地金取りが必要となってきます。
この切りしろは想定しやすいと思うので難しくないと思います。
それでは、ご参考になったらうれしいです!
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