ジュエリー職人のTです。プロフィールはこちら
「ヤットコって何?」
「ヤットコっていろいろ種類があるみたいだけどどれを選べいいの?」
ハンドメイドのジュエリー・アクセサリー作りにはたくさんの道具が必要となります。
そんな中、重要な道具としての位置付けにある「ヤットコ」についてです。
極めていくとヤットコを用途に合わせて用意したり、削ったりして調整・改造していことになります。
ですが、通常のアクセサリー作りをやってみたいなという方は、お話しする基本のヤットコだけで大丈夫です!
長年、数々のヤットコを使ってきて、一番使いやすいものを紹介します。
そもそもヤットコとは?
やっとこ(奴床・矢床、いずれも当て字と思われる)とは針金や板金などをつかむための鉄製の工具。「やっとこばさみ」ともいい、「やっとこ」に「鋏」の字があてられることもある。対象を曲げたりする加工に使う場合もある。形状は二本の金属棒を蝶番でつないだもので片側が人が持つ取っ手で反対側の部分で物をつかむ。取っ手側は長く、てこの原理で人の力より強い力で物をつかむことができる。ラジオペンチと構造や目的が似ているが基本的にはさむだけであり、物を切断する能力はない
業界での認識の話をいたします。
ウィキペディアの最後のところに注目なのですが、はさむ部分の付け根に切る所がないのがヤットコです。
ペンチは幅広でゴツくパワー向けの作業に適しているようにできています。
それに対してヤットコは繊細な先端なものがあり、細かい作業に適しています。
おすすめ基本ヤットコはこれ
ホーザン(HOZAN) ミニチュアラジオペンチ ESDラジオペンチ 静電気対策仕様のソフトグリップ 全長116mm 重量45g P-35
さんざんヤットコの定義の話をしましたが、ラジオペンチという名目ででています。笑
でも、このタイプをペンチ言われると、初心者さんかな?とか思うので、プロ仕様でヤットコと呼んでいきましょう。
そして、ホーザン一択です!ホーザンは老舗の日本の会社です。
値段も手ごろでこの精度は素晴らしいの一言です!
僕はハードに使っているので、二代目がいるのですが、かなり長持ちします。
アクセサリー作りで丸カンを閉じる機会が多いと思いますが、この精度が効果を発揮します。
丸カンを閉じる時は、このタイプを2本買うのもよいですが、他の用途にも使える様にするため、下記のヤットコとの組み合わせがオススメです。
ホーザン(HOZAN) ミニチュアリードペンチ 引き抜き、折り曲げに適した幅広、薄口タイプ 静電気対策仕様 P-34
検索するとバネ部として大きな樹脂の輪っかがついているものが多くみられますが、あれはおすすめしません。
アマゾンとかでなぜか上位に来ています。
バネ部が樹脂でできていると経年変化でダメになってしまいます。
また色々な持ち方をする場面があり、ジャマになってしまうからです。
重要なのは、カドと噛み合わせ精度
上記の赤くマークしてるところがキチっとカドがでているもの、ピッタリずれなく噛み合わさっているものが良いヤットコの証拠です。
ただでさえ細かい丸カンなどのパーツはふっ飛んでしまうのに、精度が悪いと余計です。
イライラを抑えるためにも精度が良いものを選びましょう。
職人の基本として、実物を目視でよく確認してから道具を買うのが基本です。
ですが、こちらは検品がきちっとされているので、Amazonなど通販で買っても大丈夫です。
最後に
▲すべてをまとめましたので、よかったらチェックしてみてください!
本格のジュエリー作り・趣味でのアクセサリー作りにも適したヤットコをご紹介しました。
貴和さんやユザワヤさんで売っているパーツで、アクセサリー作りを楽しまれる方はこちらの物だけで大丈夫です!
ご参考になったらうれしいです。