
ジュエリー職人のクリエイターT(@Creator_Tweet)です。プロフィールはこちら
「ジュエリー製作をしているんだけど、プラチナやゴールド、シルバーの地金を硬くする地金硬化処理をしてくれる会社はないかな?」
といった方に向けてお伝えしていきます。
ジュエリー製作で地金硬化処理について困っていたのですが、エーアイさんが地金硬化処理をやってくれるので不可能だったのが可能になったりしました。
本記事の内容
●プラチナも地金硬化処理できるのがすごい!
それでは順を追って説明していきます。
株式会社AI(エーアイ)さん

▼まずコンセプトのページはこちら
http://www.a-i-inc.jp/duro/index.html
▼会社のホームページはこちら
http://www.a-i-inc.jp/company/recruit.html
僕は東京の営業所でお世話になっているのですが、一般の方の受付をして頂けるのかは謎です!
ありがたさについて

昔はソルトバス(塩浴!?)とかいって、ジュエリーの地金硬化処理をやってくれるところがあったようです。
しかし、最近は不景気からの需要減少により、やってくれる会社がほとんど無くなってしまいました。
規模の大きい会社は自社でやってるみたいで、例えばジョージ ジェンセンの銀製品のほとんどが地金硬化処理をしているみたいです。
あと、伝統工芸系のもっと大きいものだったら、京都や石川県でやってるとこあるって聞いたような。
まだ他社でもやってくれるところがあると、噂では聞いているのですが(知ってますか⁉教えてください。笑)すみません、ちょっと存じ上げておりません。
そんな中!です。
やってくれるところがある。
僕のブログを地味に見てくれている方がおりまして、エーアイさんは素晴らしいので知っていただけたらなと思いました!
以下、詳細です
なんで地金硬化処理をするの?
●傷に強くなる
が主な理由になると思います。
どのくらい硬くなるの?
感覚で言うと、どの金性も「びっくりするくらい」。笑
僕のブランドで、シルバーの金具もオリジナルで作ってたのですが地金硬化処理があったから実現しました。
シルバーは柔らかいんで、機械加工したものやプレスじゃないと厳しいのですが、鋳造のでも行けんじゃん!ってなりました。
火が入るとチャラになる
あるピンポイントの一定の温度、地金の絶妙な結晶状態で硬化を出していると思われます。なので火を入れると基本的にチャラになると思っておくと良いと思います。
でも、公式でプラチナはオッケーとのことなのでテストしないとちょっとわかりません。
プラチナについて
プラチナについてはマイルド、ミディアム、ハードって硬さの違いがあるみたいなのですが、ミディアムが多いそうです。
追記 2020.6:今はミディアムのみだそうです!
ハードではお願いしたことは無いのですが、地金の状態によっては割れる可能性があるんじゃないかな!?と思います。
っていうのは、ブルガリのマリッジリングをサイズ直しした事あるんですが、硬化処理してあんだかバラバラになって、えらい目にあいました。
ハイブランド系は気を付けてください。
硬化処理できないもの
仕事で純金の印鑑を作った時に、印面が硬くなると通常使用に耐えうるかな!?って思ったのですが純金はやはりダメとの事でした。
そりゃそうだ、割り金入ってないですもん。
純銀も同様みたいです。
けど純プラチナはOKみたいです!
ってかPt900で割金がパラジウムだけどなんで硬くなるの!?って不思議なのですが、ってことはプラチナ自体が硬くなるってことですね。
ってか値段は?
僕は業者だという点と、サイズによると思いますが、数百円~千円くらいって感じでした。
一般の方の受付をしてくれるかは、ちょっとわかりません。汗
さいごに
このコロナで圧倒的な不景気が待っているわけなんですけど、
ジュエリー業界はただでさえ厳しかったのに、正に難局です。
どんな不況でも素晴らしい技術は生き残って欲しいですね!
それではご参考になったら嬉しいです!